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梅田望夫は「ネット上の分身がブログだ」と言ったそうな(養老センセの書評より)。mixiには友人関係の中の己というものが明確にある。XBOX LIVEはゲーマーとしての己をあちら側に感じることができる。プレイステーション・ホームは仮想の場、ネットの向こう側にユーザーの分身を存在させることができるような、はたしてそういったものになれるか。
もちろん、SCEはそんなことは考えていないだろう。CNETの記事を読めばわかるとおり、彼らが考えているのはメーカー側が徹底的にコンテンツをコントロールできる、コンテンツの流れる方向がメーカーからユーザーへの一方向のみという意味では既存MMOゲームと変わりのないサービスだ。運用もまたMMOゲームと変わりはないだろう。チャットサービスと、自己を見せびらかせるためのアバタとスペース。唯一特別なのはPS3のオンラインゲームだが、現状でのソフト不足を鑑みればメインとはなりがたい。とにかく、ユーザーの不満に対応しながらユーザーが飽きないようにコンテンツを供給し、いかに興味を引き続けられるか、というのが運営の肝になる。そこにあらわれるものも既存MMOゲームと同等のものになるだろう*1。その意味で冒険的な何かがあるようには見えず、非常にお寒い印象を抱かせる。少なくとも現段階では。
まー、SCEはこのようなことを言われちゃってることを屈辱に思ったほうが良いと思うよ。
一方、Second Lifeを運営するLinden Labはソニーのニュースに喜ぶ様子を見せた。
Linden LabのマーケティングディレクターCatherine Smith氏は、「これでわれわれのスペースが完全に認知されると思う。ライバル参入は非常にうれしい」と語った。2年ほど前は、ユーザーに環境作りを任せるのはむちゃな話だと思われたが、「これで、われわれの正しさが証明されると思う」と語っている。
ソニー、PS3用3D仮想世界「Home」を発表 - (page 3) - CNET Japan