2007-01-01から1年間の記事一覧

フルハシのエッセイを読みつつ

エッセイはこれ。 「改竄事件」- 古橋秀之 で、以下の記事に対する言及です。 2007-10-18 これは王道が大事だよ、という話ではなく、サプライズやメタ展開で攻めるならば、それを読者が受け入れられるように周到な準備が必要だ、といったような話に思えます…

ブラックロッド いまさらの感想

ブラックロッド (電撃文庫)作者: 古橋秀之,雨宮慶太出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 1997/04メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 178回この商品を含むブログ (74件) を見る(一応アマゾンリンク。在庫ありませんが) 例によってネタバレ。もちろん…

DARKER THAN BLACK -黒の契約者- アニメ感想

今期唯一全話見通したので、せっかくなので感想を。とりあえず概略。DARKER THAN BLACK(以下DTB)は、超能力者によるスパイものアニメ。主人公黒(ヘイ、中国語読みなわけ。黒の契約者、とは彼のこと)とそのグループは、所属する諜報組織からの命令によっ…

名前を出すということ

・http://d.hatena.ne.jp/m_tamasaka/20070929/1191023224あー私も以前「編集も名前出せ」といいましたっけ。多分、作品作りにおいて編集さんが占める影響力の大きさから見て、編集さんが名前を出して仕事するという方向は、それほど間違っちゃいないとは思…

渾身の一撃というよりかは、「俺の急所にヒットする一撃」なんだと思う

・ラノベ作家が放つ渾身の一撃を味わいたい - ブログというか倉庫いや、いや、いや(笑) そんなんいくらでもありますよ。ただそんな作者が己の魂のみに忠実になって編集の干渉を排除してまで書きなぐったものなんて、そうそう面白いものにならないし、想定…

「魔法少女フォーマット」を自らはぎとったら……?

『魔法少女リリカルなのはStrikerS』と「世界観の穴」 - tukinohaの絶対ブログ領域 ほぼ同感。3期見てて思ったのは、「魔法少女モノ」というのがいかに強力なエクスキュース、言い訳だったか、ということ。リリカルなのはを「魔法少女モノ」として認識してい…

前回記事への反応

いろいろ反響があったんで反応したかったんだけど、都合悪く忙しくなってしまって綺麗に放置状態に。コメントしてくれた人すみません。コメントへの反応等も遅まきながらですがこちらに。 tek_koc 無茶なのはわかってますが、それでも文章側が絵を発注できる…

いや、読者じゃ駄目じゃん? イラストレーターも作品作る側に

だから、イラストレーターというのは、絵師である以前に第一号読者なのだ。 404 Blog Not Found:それ以前に、作品ちゃんと嫁>イラストレーター いや、読者じゃだめじゃん? この手のことを解決するには、もうイラストレーターを巻き込んで、ライトノベルと…

ネットにしかいない人格

たまにはパソコンを置いて、街へ出よう。俺のネットでの生活とリアルでの生活というのはどうしようもなく分断されていて、そこに行き詰まりを感じるなぁ……。 少し前から、「ネットにしかいない人格」をネタにSFをつくれないかと考えていた。リアルの付き合い…

電脳コイルを複合現実っぽく深読みする

電脳コイル絡みの感想をはてぶで拾って見て歩く。 やっぱり面白かったのはこのへん。 ■『電脳コイル』探索<1> 複合現実と強化/拡張現実 ミックスドリアリティとオーグメンテッド・リアリティ MR(Mixed Reality) & AR(Augmented Reality): ★究極映像研究所★ ■…

呪術とSF、電脳コイル

論を強引にもってくためには、あえて「偏見」と言う名の「仮説」を取り上げて、「電脳コイルとかけて、理系クリエイターの純粋な(ある意味能天気な)魔術、呪術への憧れ、信仰と解く」とぶち上げたわけ 電脳コイルとかけて、理系クリエイターの純粋な(ある…

タイトル変更

どうもノリがよくないのでタイトル変更。そう、考えてみたらラップなんぞはとても扱えるスタイルではないのだ。

冬の巨人 感想

冬の巨人 (徳間デュアル文庫)作者: 古橋秀之,藤城陽出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2007/04/10メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 77回この商品を含むブログ (145件) を見る前回素直に読めなかった、と書いたのはつまり、(以下ネタバレ)

冬の巨人読んだ

[rakuten:book:12036029:detail] 冬の巨人を読了。 ミールって旧ソ連の宇宙ステーションのミールが元ネタっぽい。ロシア語で「平和」または「世界」の意味なんだそうな。ミール - Wikipedia。閉じた世界、老朽化して廃棄されるところまで暗喩しているのかも…

ぷれいすてーしょんほーむ

次世代 3D オンライン・ユーザーコミュニティ「Home」今秋「プレイステーション 3」に向けサービス開始 | プレイステーション® オフィシャルサイト セカンドライフキラーとなるか?SONYが展開する『PlayStation Home』 | POP*POP ソニー、PS3用3D仮想世界「…

シスマゲ

超妹大戦シスマゲドン (1) (ファミ通文庫)作者: 古橋秀之,内藤隆出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2005/12/24メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 72回この商品を含むブログ (125件) を見る超妹大戦シスマゲドン2 (ファミ通文庫)作者: 古橋秀之,内藤…

創作における倫理な話

http://d.hatena.ne.jp/iris6462/20070225/1172365098 これを読んで、マルドゥック・スクランブルに出てくるヤラレ役の異常者グループのことを思い出した。俺はあれが、どうにも受け付けなかった。殺した相手の目玉だの生殖器だのといった臓器を手前の身体に…

ライトノベル史?

http://d.hatena.ne.jp/kazenotori/20070127/1169824810 http://d.hatena.ne.jp/y_arim/20070217/1171736080ライトノベル評論は育っていないせいで、些細な話がおおごとっぽくなっちゃってたりするんだろうな、と思った。育ってない(らしい)、という話はこ…

母性と支配

http://d.hatena.ne.jp/psb1981/20070210/1171111723 愛の無い母性は支配と変わらない、て誰か言ってたな。母性そのものを肯定する物言いに対する反論だったと思うが。 そういえば、ビックブラザー的な人類の監視者コンピューターと母性的な人格というのはも…

都市伝説の味わい

私を食べて下さい。 元ネタかどうかは知らないが、よくにた短編漫画がその昔、WINGSに載っていた。 うろ覚えだが、あらすじはこんな感じだ。 一杯のクラムチャウダーをつくる描写で、物語は進んでいく。男はレシピを用意し、材料を買ってくる。 下ごしらえの…

仮想社会が乱立し…

Googleの「メタバース」 | TechCrunch Japan そのうち仮想世界間で、互いの経済の力関係から為替レートが決まったり相互乗り入れのルールが出来たりするのかもしれない。 こうなるともはや国家である。仮想国家? 仮想国家間で戦争とか起こったりして。アホ…

世界の複製

我々は「模倣された世界」に何を求めているのだろう この話を読んでいたら、前田珠子のファンタジー、堕神綺譚を思い出した。堕神綺譚―まどろむ神の章 (新書判ハードカバー・シリーズ)作者: 前田珠子出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1995/09メディア: 単行…

ほんで

(http://d.hatena.ne.jp/babelap/20070117/1169049733の続き) そのへんしっかり把握の上で、あえてちょい踏み出す人間が増えてくると面白くなっていくのだろうなぁ。 ちょっとのリスクを負担する(ことが、たぶん世の中をおもしろくする)

評論の価値

芥川賞・直木賞とかヤバいらしい。 大森望さんに完全に見捨てられた芥川賞・直木賞 http://www.nikkeibp.co.jp/style/life/topic/literaryawards/070109_1st/ 評論の意味、意義がどのへんにあるのかはここ読んでふんふんとうなずいた。 批評と創作 批評文化…

自費出版ばなし

不登校の女子中学生がファンタジー小説を出版したというニュースは文芸社の宣伝になってしまっているのが問題だ - ARTIFACT@ハテナ系 昨日ので尻馬のしっぽぐらいには乗った気がするのでリンクしとこう。 最初にこの手の話を見たのはこっちだったかな。 酔泳…

中二病を見下すな - 暗黒エネルギー - 魔王14歳の幸福な電波

「ハ、『俺の発生源』に興味はねえな。今、俺が俺であるためには、俺以外の何者も必要ない。 俺はただ、『在って在る者』だ」 古橋秀行「ブライトライツ・ホーリーランド」P.223より 自信というのはああいうものを言うのだろう、と思ったあのころ。 追記。 …

ヘルシングが下降線

ふらふらと本屋をめぐってヘルシングを立ち読み。 「アーカードという壁を越えなければ、俺は俺であり続けられないのだ!」というノリに。 お前らライナー真島か。(もっかい参照) 男っぽい馬鹿げたテーマで、だからこそ普遍的なテーマ。 それはいいんだけ…

リリカルなのはStrikerS

魔法少女リリカルなのは Detonation 公式サイト びみょー。魔法少女フォーマットを、そんなに安易にご破算にしちゃって大丈夫なん? ああ、コミック版が始まってるのか。キャラ紹介が……魔法少女リリカルなのはStrikerS - Wikipedia ……わかった。 つまり、今…

地球へアニメ化……っておいおい

マジですかー http://mantanweb.mainichi.co.jp/web/2007/01/sf4mbstbs.html 地球へ…ってのは、竹宮恵子のSF漫画。(参照)1977年開始というから、もう30年前の作品だが。 母性的な管理コンピューターにより管理される人類と、そこから突然変異的に生まれる…

狩田さんの記事への返信(2007年の話)

酔泳ブログ~作家を目指して へら浮子 詳述ありがとうございます。 多少、理解できました。 出版側の意識、雰囲気が、「企画は当たり外れがあるもの」から、「当ててあたり前、当てるのが仕事」という方向に変わってくると、たしかに一部出版の“暴発”として…