狩田さんの記事への返信(2007年の話)

詳述ありがとうございます。


多少、理解できました。
出版側の意識、雰囲気が、「企画は当たり外れがあるもの」から、「当ててあたり前、当てるのが仕事」という方向に変わってくると、たしかに一部出版の“暴発”としてそういう事態もありうるのかなぁ、とは思います。
理性的に考えれば、訴訟で商品や企業のイメージがよくなることは100%ありえない*1ので、そんなことをやる“はずがない”というのが普通の考え方なのですが、表に出せない歪み軋みが大きくなってくると、個人、ブロガーに対する訴訟のような形でそれが吹き出す可能性はあるのかもしれないですね。最悪の事態としては。


悲観的な見方をすれば、ネットの影響力が単調増加で増えていくと仮定すればですが、個人のサイト運営者やブロガーが訴えられることはこの先増えていくのでしょう。
だから、まがりなりにも公の場で発信をする以上、それが影響力を持つこと(つまり己に対する社会からの負のフィードバックもあり得ること)に対しては自覚的であるべきだとは思います。建前としては。趣味に過ぎない本読み/感想書きでそんなこと考えたくないですけどねぇ。
ライトノベルって、いままである意味牧歌的だった分野なので、人や金が集まってきてキナくせーなー、というのは痛し痒しな部分があります。


最後に、この話が、狩田さんの杞憂で終わることを祈ります。
先のエントリでも書きましたが、ネットが影響力を増す中で、それを推し進めたい力と、それに対する抵抗があって、最終的にいずこかに落ち着くのだとは思いますが、まあ、いくつかのサイトで言われていますが、今年は抵抗側が攻勢をかけてくるという雰囲気はあります。
そういう意味では、この祈りは「俺の目の前でそんな騒ぎを起こすな!」という身勝手なものかもしれませんが(笑)
万一、当事者になってしまったら、という覚悟だけはしておこうと思いました。


追伸
ステルスマーケティングに関して。

一人の賢者よりも百人の目ですよ

ええ。つまり「お前ら注意して見ておけよ」という発破かけとして受け取ったのです。
しかしたしかに、訴訟で狙われることに比べれば些細なことですね。


あと、完全に私信になりますが、http://ratta.net/でのロボットモノまとめの紹介、ありがとうございます。

*1:たとえば烏賀陽弘道さんへのオリコンの訴訟を見ても