地球へアニメ化……っておいおい

マジですかー


地球へ…ってのは、竹宮恵子のSF漫画。(参照

1977年開始というから、もう30年前の作品だが。
母性的な管理コンピューターにより管理される人類と、そこから突然変異的に生まれるミュウらのお話。ミュウは人類からの逸脱として、超能力を発揮する、つまり超能力モノ。
まんたんウェブの紹介だと「SF青春群像劇」って、ずっこけるなぁ。そういう作品でもなかろうに。


超能力モノの開始年をざっと見てみると、平井和正石森章太郎のコミック版幻魔大戦が1967年開始(参照)、超人ロックは同人誌発表が1967年、商業連載開始が1979年(参照)、バビル2世が1971年(参照AKIRAが1982年開始(参照)。これ、SF小説方面にもっとさかのぼれるのだろうけれど、手に余るのでパス。
ちなみに超能力ブームは1974年ごろ(ユリ・ゲラーとか)。
意外とWikipediaの超能力の項は充実している。フィクションタイトルの羅列が便利だ。(参照


地球へ…」はAKIRAの前あたり。どういうわけかうちにはかなりボロけたマンガ少年別冊の「地球へ…」が残っていて、それで読んだ。つまり自分が超能力モノに触れたのはたぶんこの漫画か、でなければ映画「幻魔大戦(1983年)」あたりが最初だろう。その後に読んだのが「ブラックエンジェルズ*1」だったと思うから、わりと妙な線で来てはいる。その後時間を置いてから超人ロックAKIRAあたりを読んだわけで。幻魔大戦のコミックも同時期か。
ネタとしては古びてしまった感はあるが、昔から超能力モノは大好きだった。ファントムダストにおおはまりしたのもそれが一因ではある。


で、「おいおい」と書いたのは、このマンガ、原作がテーマ的にも表現的にもけっこう難しい代物で、単に再現するにしても、リライトするにしても難しい作品だから。スケールもでかいし。
一度映画化されてるのだが、たとえばCinemaScapeでは、名作扱いしてる人と愚作と切って捨てる人とさまざま。(ちなみに私は見た覚えないです、忘れてるだけかもしれないが。竹宮恵子だとアンドロメダ・ストーリーズのほうをTV放映で繰り返し見た覚えがある)
山崎理監督は……妖刀伝の人らしい。ほかは…OVA女神転生等……わからん。(参照)。


うんまあ、典型的「過渡の期待をしちゃいけない」事例かもね。
この仕事を水準以上にこなしたら、ああ監督さん、いっぽ出世したね、みたいな。えらそうな言い方だが。

*1:必殺仕事人モノとしてはじまり、超能力バトルモノになっていくジャンプ漫画